毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
日本から飛行機で4時間。中国の首都、北京へとやって来ました。急成長を遂げる中国経済の象徴として町には近代的なビルが数多く建ち並ぶ一方で、長い歴史を重ねた古き良き中国の姿も残されています。町中を歩いていると、外側は古い石造りで、中がリフォームされた若者に人気なカフェを発見。聞けば、「四合院(しごういん)」と呼ばれる昔ながらの住宅を利用しているそう。東西南北を向いた4つの部屋に囲まれた中庭のような部分で、看板メニューのフートンピザをいただきます。この胡同(ふーとん)も、昔ながらの住宅街とのこと。路地を歩けば、都会の喧噪を忘れさせてくれる静かな佇まいがありました。北京散策の最後は、景山公園へ行って夕景の美しい眺めで締めくくります。
北京で教えられてやって来たのが、北京から西に90キロの場所にある「川底下村」です。山間にひっそりと佇む小さな村には30世帯90人が暮らしているそう。この村の特徴は何と言っても清の時代に建てられた家屋に人々が今も暮らしているとのこと。まるで時間に取り残されたような石造りの家々で人々は昔ながらの生活を送っています。古い町並みが少しずつ姿を消して行く北京にあってこの村の存在は奇跡のよう新鮮に感じられます。この村の住民に出会い、古い家の手入れや暮らしぶりなどを見せてもらいます。
北京にやって来たらやっぱり万里の長城が見たい!ということで地元の人おすすめの場所「頭道溝村(とうどうごうむら)」にやって来ました。万里の長城は遠くから眺めるだけでも見事な存在感を放っています。登る途中で出会ったのは、すぐ麓で果樹園を営む夫婦。とっておきの絶景スポットまで、道なき道を進みます。やっとたどり着いた頂上。振り返るとそこには連なる山の稜線に沿って伸びる万里の長城の姿がありました。長い時間をかけて人の手によって築かれた万里の長城と一体となった自然の景観に目を奪われてしまいました。