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地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
日本から飛行機を乗り継ぎ約30時間。地球の裏側パラグアイに到着。旅の出発点となる首都のアスンシオンは、植民地時代のコロニアル調の建物が残る、歴史感じる街。 特に賑わいをみせる市場「メルカード4」には小さな個人商店が立ち並び、生花やスニーカー、サッカーボールから新鮮なフルーツで作ったジュースなど様々なものが売られている。 旧市街地で見つけた観光局で、お勧めの行き先を聞くと美しい自然が楽しめるパラグアイ東部の「バラカジュ森林保護区」を教えてもらい、旅の目的地が決定。
パラグアイの伝統的な手工芸品が見られると聞いて、アスンシオン近郊にあるイタグアという街へと足を伸ばします。出会ったのは、姉妹で作っている、グアラニー語で「蜘蛛の巣」を意味する織物ニャンドゥッティ。色鮮やかな糸で一針、一針まるで蜘蛛のように作る工芸品のモチーフとなるのはパラグアイの自然や動物だといいます。陽気な姉妹とのおしゃべりや、母親から受け継がれた食事なども楽しんだ後は、二人が必ず一緒に立ち寄るというウパカライ湖へ。静かな水辺に沈む美しい夕日を眺めながら、一日の終わりを迎えます。
大自然を堪能できる「バラカジュ森林保護区」を目指す途中、景色はどこまでも広がる草原地帯。青い空と緑の大地の贅沢な風景を楽しんでいると、パラグアイでも珍しい小高い山が見えてきました。四輪駆動に乗り換えて、予想外の悪路を登って行くと、そこはアカチ展望台と呼ばれる広場になっていました。パラグアイの地形の特徴は山が少なくどこまでも平らな事。こうやって高い所から自然を見渡せる場所は貴重な存在だといいます。遥か地平線までみわたせる緑豊かなパラグアイの魅力を堪能しました。
663平方キロもの面積をもつバラカジュ森林保護区。ここにも森とともに暮らしてきたグアラニーの知恵が見られます。カヌーにのって川も探検。静かなひとときを、鳥の不思議な鳴き声が響きます。 昼間のツアーを終え、日暮れ前、ガイドに連れられ向かった先はバラカジュ保護区の中央。待つ事30分、夕日が落ちるに連れて現れたのは地面すれすれまでびっしりと敷き詰められたような満点の星空。平らな大地が広がるパラグアイでは地平線まで満点の星が輝く。