毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
今回の舞台はアメリカ。ロッキー山脈に沿って、雄大な絶景を巡ります。
旅の始まりはユタ州の州都・ソルトレークシティー。ロッキー山脈の麓にある大自然に囲まれた大都市です。町の片隅で畑仕事をしている女性に出会い、収穫のお手伝いをすることに。仕事を終えると彼女はお礼にと昼食に誘ってくれました。採れたての野菜をふんだんに使ったスープからは、優しい味がしました。
「この町に来た人は必ず行く」と聞いて、グレートソルトレークへ向かうことに。町から車で10分ほど走っただけで、大きな湖が現れました。その面積はなんと琵琶湖の7倍。更に西へ進むと、一面真っ白な世界が待っていました。ここは、長い年月をかけて塩湖の水が蒸発して生まれた、塩の砂漠なのだそうです。まるで大地に雪が降り積もったような、不思議な世界を見ることができました。
次に向かったのはワイオミング州のジャクソンという町です。
町には一際目立つアーチがありました。シカの角を積み上げたものだそうです。近くの森でシカの角を拾って作品にしているカートさんに出会いました。カートさんに誘われて、ご自宅でシカ肉のシチューをご馳走になりました。この辺りではシカの肉を毎年大事に食べて、冬を乗り切るのが習慣なのだそうです。
翌日、カートさんに薦められて、ロッキー山脈を間近に見ることが出来るグランドティートン国立公園を訪れることにしました。公園ではボートに乗って、緑に囲まれた雄大な山脈を堪能します。中でも公園内で一番標高が高いグランドティートン山は、鋭い峰が切り立っていて素晴らしい風景でした。そして本日の締めくくりには、雪解け水に映し出される逆さロッキーに出会うことが出来ました。
最後に訪れたのは、世界で最初の国立公園・イエローストーンです。
公園内は広く、舗装道路を車で移動しなくてはなりません。バッファローの大群が車道を横断して渋滞を引き起こす風景は、この公園の名物なのだそうです。
ビューポイントで車を降りると、観光客が集まっている一角がありました。しばらくすると大量の熱水が地面から吹きあがってきました。ここは有名な間欠泉なのだそうです。
さらに散策すると、神秘的な色の泉がありました。ふちはオレンジ色で、中心に行くにつれて深いブルーになっています。泉の奥が青いのは、微生物が住めないほど熱いからだそうです。この泉は「虹色の温泉」と呼ばれていました。