毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
中央アジアに位置するカザフスタン。距離にすれば意外と近い旧ソビエトのこの国は、日本人からみると不思議と近くて遠く国です。カザフスタン最大の都市アルマティはシルクロードのオアシスと呼ばれ、その周辺には日本では知られていない自然や文化、そして絶景が多くあります。
まず最大の都市アルマティを見て回り、100以上の民族が暮らすカザフスタンの文化を満喫。バザールで出会った遊牧民の女性の勧めで、遊牧民が暮らす村を目指します。
その道中でアルティンイエムリ国立公園に立ち寄ることに。国立公園のガイドにアイガイクム(鳴き声がする砂丘)という砂丘に案内されます。荒れた砂漠の中にこつ然と現れる砂丘。砂はキメ細かく、滑り降りると鳴き声のような音を発する不思議な砂。まるで生き物のような砂丘を体験し、カザフスタンの大自然を目の当たりにしました。
翌日、当初からの目的地である遊牧民の村・ケゲンへと向かいます。キルギスとの国境に位置するケゲンはカザフスタンでは珍しく緑が広がります。その遊牧民の村でカインバインさん一家を訪ねました。昔から変わらない遊牧民の生活、お母さん自慢の郷土料理が振舞われ、遊牧民のテント・ユルタに泊まることに。一時の遊牧民体験です。
翌朝、息子たちが「僕達が大好きな景色をみせるよ」と、馬に乗って案内された場所は観光コースにはない、緑のパノラマが広がり心に残る素敵な風景でした。
アルマティは大都市でありながら4.000mの山々が連なるアラタウ山脈に隣接した街。アルマティの全貌を見渡せるシンブラック山(標高3.555m)の頂を目指します。ロシア人のプロの山岳ガイドであるセルゲイさんの案内で1泊2日の登山。6月とはいえ、まだ雪が残り、明け方には0度近くまで冷え込みます。
頂から見えた4.000m級の山々に囲まれた大自然の絶景。そして眼下に広がるシルクロードのオアシスを堪能する、知られざる中央アジアの大国カザフスタンの旅です。