毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
旅の始まりはハンガリーの首都ブダペストから。ドナウ川が中心を縦断する美しい都市です。中世の面影を残す建物が多く残り街全体がまるでの博物館のよう。まず訪れたのは100年以上続く中央市場を訪ねました。現在でも180軒ほどの店がところ狭しと商いを続けています。巨大な市場の建物はまるで駅舎のよう。お店の人に勧めてもらい、パプリカを使ったハンガリーの伝統料理「グヤーシュスープ」を味わいました。
乾燥させたパプリカの粉末をスパイスに使い、たっぷりの野菜と牛肉を煮込んだハンガリーの国民食。とても優しい味です。
夕暮れ、ブダペストは夜の街のライトアップが絶景との事。街を一望出来るというドナウ川に架かるマルギット橋に向かいました。川の両岸に広がる街の灯りが、まるで宝石を散りばめたような景色を見せてくれました。
次に訪れたのは、ブダペストから北東へおよそ90km、山間部の古村落ホッロークー。
世界遺産に登録されている小さな村です。村の家々は白い土壁と木の屋根で造られていて、なんだか童話から出てきたような家並み。なんでも700年前からほとんど村の景色は変わっていないんですって。代々、この村に住むフェレンツおじいさんの家を訪ね、伝統の暮らしぶりを見せてもらいました。
そして、村を歩くと小学生たちに出会い、学校の授業を見学させてもらうとに。始まったのは民族舞踊の授業でした。ホッロークーは、昔ながらの習慣や風習を次の世代に渡して行くことをとても大切にしているんだそうです。授業の最後、子供たちは、村に伝わる民謡を歌ってくれました。
夕方、村を見渡せる丘へと登りました。山あいにひっそりとたたずむホッロークーの村。
人々が大切に守り、700年、変わることのない村の1日がゆっくりと暮れていきました。
旅の最後はハンガリーの東部に広がる大平原、ホルトバージ国立公園。ヨーロッパ最大の自然保護区だそうです。そして実は、アジアからやってきたハンガリー人の祖先が最初に住んだ土地でもあるんですって。 早速、ガイドさんと大平原の国立公園へ出発。騎馬民族だった祖先の時代から、牧畜がとても盛んな土地だったそうで、古来から飼育された動物たちの所へ向かいました。 角が反り返った灰色牛やマンガリッツア豚など、ハンガリー特有のたくましい動物と出会いました。 そして、平原に住む家族を訪ね、民族衣装や牧畜の暮らしを教えてもらいました。 古来から土地にいる動物を育て、その恩恵を受けながら生きる自給自足の生活。 今夜はここに宿泊、自家製ソーセージやしぼりたての牛乳など、質素だけど暮らしの知恵が詰まった夕飯をご馳走になりました。そして翌朝。平原にゆっくりと朝日が昇ります。 大平原を黄金に輝かせ、新たな1日の始まり。ハンガリーの大絶景でした。