毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
常夏の島、ハワイ。今回はオアフ島の絶景を探す旅です。最初に訪れたのは、世界中からサーファーが集まるオアフ島北部のノースショア。ノスタルジックな雰囲気漂うハレイワの町、ヤシの木が生い茂る美しい海岸線と真っ白な砂浜を散策。その素朴な自然に惹かれカリフォルニアから移住した写真家に出会い、ノースショアの絶景を案内してもらいました。深い森を抜け現れたのは、古代ハワイアンの神殿跡プウ・オ・マフカ・ヘイアウ。幾重にも積み重なった石の城壁は、まるで中世に迷い込んだかのようです。
その先の茂みをかき分けたどり着いた断崖絶壁。眼下には、コバルトブルーに透き通ったワイメア湾の美しい景観、太陽の光を受けて輝くノースショアの神秘的な光景がどこまでも続いていました。
手つかずの自然が残るパワースポットとして知られるクアロア。古くからオアフ島の中で最も神聖な地として大切にされてきた土地です。地元ガイドのカイポさん一家に案内してもらい、見所を巡ることにしました。牛が草を食み、鳥がさえずるのどかな景色を味わいながら、絶景が見られるという高みへ・・・。そこは、カアアヴァ渓谷とハキプウ渓谷の二つの谷を同時に見下ろすことができる秘密の場所。太古から守られてきた深緑の山々、峰が連なる切り立った渓谷・・・。そこは、まさに秘境の大地でした。
最後の舞台は、オアフ島の東にある小さな町、カネオヘ。朝市で出会った蜂蜜屋のおじさんが彼の畑に招待してくれました。緑が眩しい農園で出来立てのオーガニックハニーをいただいたり、娘さんが教えるフラの教室にお邪魔したり・・・。素敵なハワイアン家族と触れ合ったひと時でした。
おじさんのすすめで向かったのは、カネオヘ湾に浮かぶサンドバー。波によって削られた珊瑚礁が、長い年月をかけて積もってできたという真っ白い砂の大地。満月に近い干潮のわずかな時間だけ、海の中から姿を現すのだとか。その美しさから「天国の海」と言われているそうです。
沖へと向かう私たちの船を、海中からカメが誘ってくれました。そして、向かえた干潮時・・・。サンドバーは海面からほんの少しその姿を現してくれました。真っ青に色づいた空の下、見渡す限りのエメラルドグリーンの海に浮かぶ小さな砂の洲。それはまさに「幻の島」のようでした。