毎週水曜日よる9時オンエア
地球は絶景の美術館。世界にたった1つの絶景旅行ガイドをあなたに。2泊3日で行く、夢の旅にご案内いたします。(旅人:森高千里)
キリマンジャロ登山を目指す旅行者の玄関口、モシを散策。バックパックを背負った欧米人が多く、お店の壁やホテルの中など至る所にキリマンジャロの絵が描かれているのが目につきます。 早速、登山ツアーへの申し込みを済ませ、市場でコックさんと待ち合わせ。5泊6日の登山中に必要な食糧の買い出しに一緒に連れて行ってもらいました。
とっても賑やかなモシの市場は、大きなピーマンやトマトなど、色とりどりの野菜が並んでいます。買い出しの食糧は、ガイドやポーターの分もあってもの凄い量を買い込むことになりました。
登山の出発地となるマラング・ゲートは標高1800m。ここから、氷河をいただく標高5895mのウフルピークを目指します。初日に通り抜けるのは熱帯雨林の森。「先を急がず、ポレポレ(スワヒリ語で「ゆっくり」の意)で行くのが登頂成功のコツ」と、ガイドさん。道中、不思議なかわいいサルや珍しい植物などを教えてもらいながら進みます。
標高が3000mを超えてくると、景色も変わってきます。見たこともないような植物がニョキニョキと生えていて不思議な気持ちになっていきます。そして標高4000mを超えた辺り。辺りの様子がガラッと変わって、砂漠地帯に入ります。目の前にはゴールとなるウフルピーク。まだまだ遠い道のりを、空気の薄い中、ゆっくり,ゆっくり進みます。
午前0時。まだ真っ暗な中をいよいよ登頂アタックに向けて出発。いきなり立ちはだかる急な登りでも、落ち着いて一歩一歩を踏みしめて行きます。5時間後、標高5681mのギルマンズポイントに到着。一番の難関だった急な斜面を登り切った瞬間、東の空が赤く色づき始めていました。その日の出のあまりの美しさに言葉も出ません。 陽が昇り、気持ちも少し明るくなって、再び歩き始めます。雪に覆われた稜線を更に2時間かけて進み、やっとの思いでウフルピークに到着。 ガイドさんの励ましや、ポーターさんが重い荷物を持ってくれたおかげで、無事に登頂することができました。