2015年4月20日(月)放送
明治・大正・昭和・平成と、日本の歴史を見守ってきた鉄道があります。
群馬県桐生市と栃木県日光市を渡良瀬川に沿って走る、「わたらせ渓谷鐵道」。
足尾銅山で算出される銅を運ぶため、明治から大正時代にかけて建設された鉄道で、
開業当初に建設された鉄道施設が数多く現役で活躍しています。
その文化財的価値が認められ、駅舎や橋梁、トンネルなど、38の鉄道施設が登録有形文化財となりました。
およそ44キロを走る列車に乗ると、懐かしい郷愁を呼び覚まされます。
途中下車した先には、”関東の耶馬渓”とも讃えられる高津戸峡や、江戸時代から続くお醤油屋さん、そして秘湯の宿や列車のレストランなど、魅力がたくさん。
心のふるさとを求めて、ノスタルジアを感じる列車の旅にご案内します。
4月から11月の土休日に運行される「トロッコわっしー号」。人気の列車です。
わっしー号の車内。木のぬくもりが伝わってきます。
大間々駅で下車して、およそ5分ほど歩くと、高津戸峡が。
渡良瀬川。四季折々の景観が楽しめます。
上神梅駅。大正時代に生まれた、わたらせ渓谷鐵道の駅舎で最も古い建物です。
神戸(ごうど)駅にある、列車のレストラン「清流」。
わたらせ渓谷鐵道オリジナルの駅弁「やまと豚弁当」。頼んでから作ってもらえるので、出来立ての状態で食べられます。
通洞駅を降りると、“日本一の鉱都”とよばれた足尾銅山の再現をはかって始められた坑内観光が楽しめます。