サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」(1970年リリース)は、シングル、アルバム(同曲が収められた同名アルバム)ともに全米No.1を獲得し、グラミー賞6部門に輝いた大ヒット曲。
エルヴィス・プレスリーやアレサ・フランクリンをはじめ、多くのシンガーにもカヴァーされ、彼らを代表する曲ともなっている。
これまで、この曲については、さまざまなエピソードが語られてきた。
ポールは、ささやかな讃美歌のつもりでこの曲を書き、アートに聴かせた。
曲を聴いたアートは最初、「君が歌えばいい」とポールに言った。
アートは、2番までしか歌詞がなかったこの曲の3番を書くよう求めた。
レコーディングは、ロサンゼルスのスタジオで3番から始め、1番はニューヨークのスタジオに場所を移し、苦労の末、ようやく歌い終えた。
これらの話は本当なのか… もしそうだとすれば、その真意はどこにあったのか…
そうした問いに、今回、アート・ガーファンクルが、じっくりと時間をかけて答えてくれた。
自らをシンガーであると同時に、レコード・メイカーだと語るアート。
いかにして、最高のパフォーマンスを、そして、最高の感動を届けるか…
完璧主義者と呼ばれる彼の、創作に賭ける情熱がひしひしと伝わるロング・インタビュー。
さらに、ポール・サイモンの友人で、ゴスペル音楽のプロデューサーであるアンソニー・ヘイルバットが、この曲とゴスペル・ソングの関係について詳しく語ってくれた。
番組では、ほかにもこの曲にゆかりある人々を訪ね、「明日に架ける橋」が誕生するまでの経緯を探っていく。