1966年に結成された3人組のスーパーバンド、クリーム。「ホワイト・ルーム」「クロスロード」など多くのヒット曲を持つ彼らの作品の中で、最もよく知られているのが、1967年にリリースされた「サンシャイン・ラヴ」。
この曲は、メンバーの一人、ジャック・ブルースが自宅のアパートで曲想を得て、詩人のピート・ブラウンが歌詞をつけた。ジャズやクラシックにも通じていたジャックは、インド音楽にも傾倒し、ユニークなメロディの曲を次々と書いていた。
当時は、ビートルズの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」が話題となり、さらに「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」や、ピンク・フロイドの初期の作品が若者たちを惹きつけていたサイケデリックの時代。クリームの諸作品もそうしたシーンの中で大きな人気を集めていく。
番組では、作者のジャック・ブルース、ピート・ブラウンをはじめ、ピンク・フロイドのプロデュースを行ったジョー・ボイドや、サイケなブティックを経営していたナイジェル・ウェイマスなど、当時の音楽、アート・シーンに深く関わった人々をたずね、名曲誕生の経緯を探っていく。