1983年にソロデビューを果たし、瞬く間にMTV時代のポップアイコンとなったシンディ・ローパー。
デビュー・アルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』が、アメリカだけで450万枚、全世界で800万枚という驚異的なセールを記録。
シングルとしてリリースされた4曲が連続全米トップ5に入る大ヒット。
しなやかで力強い歌声と個性が弾ける強烈なキャラクターは日本でも大いに人気を博した。
そんな彼女の登場を告げたデビュー・シングルが「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」。
実はこの曲は、当時フィラデルフィアで人気を集めていた男性アーティスト、ロバート・ハザードのオリジナル曲だった。
この曲をシンディがカヴァーして歌うまでには、スタッフたちも予期せぬ小さなドラマがあった。
レコーディングでは最も時間がかけられ、最終的には原曲と全く別のテーマ、全く別の味わいを持つ曲となった。
そして、今では女性たちの自由や自立を謳うアンセム(讃歌)としても歌い継がれている。
オリジナルから彼女のヴァージョンに至るまでには、いったいどのような試みや工夫があったのか…
番組では、アルバムのプロデューサーでこの曲をシンディに歌うよう提案したリック・チャートフ、そして、シンディとともに曲のアレンジを行なったロブ、ハイマン、エリック・バジリアンらを訪ね、この曲がどのように誕生したのかを探っていく。