今回取り上げる一曲は、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」。マーヴィン・ゲイは、ソロシンガーとして高い評価を受ける一方で常に独創的なアイディアを持った先駆的な楽曲を数多く制作し、没後も多くの世界のミュージシャンに大きな影響を与え続ける偉大なクリエイターである。「ホワッツ・ゴーイング・オン」は1971年、ベトナム帰還兵だったマーヴィン・ゲイの弟フランキーのエピソードから生まれる。それまでラブ・ソングばかりを歌っていたマーヴィン・ゲイとは違う路線のこの曲に世間は驚かされた。番組では、社会不安と人種差別の最中「人の心を動かす曲を作りたい」と願い歌い続けたマーヴィン・ゲイが名曲「ホワッツ・ゴーイング・オン」を生み出すまでを追う。また、歌手・久保田利伸が「ホワッツ・ゴーイング・オン」に対する意外な想いを明かす。