2024年6月15日(土)放送
ゲスト
由紀さおり
- 曲名
手紙
- アレンジ
坂本昌之
今年、デビュー55周年を迎えた、由紀さおりさん。
3才から童謡歌手としてキャリアをスタートし、1969年に『夜明けのスキャット』でデビュー、2011年にはアメリカのジャズオーケストラ、ピンク・マルティーニとのコラボで全米ジャズ・チャート1位になり、世界にその名を知らしめました。
今回は、由紀さんが55年のキャリアの中で特に大切にしている3曲を、当番組ならではの贅沢なサウンドと共にお届けします。
1970年にリリースされ、その年の日本レコード大賞で歌唱賞を受賞した『手紙』。アレンジを手がけたのは坂本昌之さんで、オリジナルより少しテンポを落とし、由紀さおりさんのボーカルがより映えるように仕上げました。坂本さんはここ15年ほど、由紀さんのオリジナル楽曲でもアレンジを担当しており、息の合った2人が作り上げる珠玉のパフォーマンスにご注目ください。
- 曲名
生きがい
- アレンジ
河野圭
『手紙』の次にリリースされた『生きがい』は、中森明菜さん、原由子さん、渡辺真知子さんといった名だたるアーティストたちがカバーしている名曲です。松田聖子さんも“人生で初めて買ったレコード”と述べ、『由紀さんのきれいな声が好きだった』と話しています。アレンジを担当した河野圭さんはチェレスタを用いて、この楽曲の持つ可憐さをより一層引き立てるサウンドに仕上げました。
- 曲名
人生は素晴らしい
- アレンジ
笹路正徳
最後は、55周年を記念して制作された『人生は素晴らしい』。
笹路正徳さんが由紀さおりさんのボーカルが際立つようにアレンジし、フルートやオーボエなどの木管楽器とストリングスが織り成す、リッチで温かみのあるサウンドに仕上がっています。由紀さおりさんだけが奏でることのできる、美しい日本語の旋律を心ゆくまでお楽しみください。
出演者コメント
由紀さおりさん
初めてSound inn Sの司会をしましたのは、デビュー後7年か8年目だったと思います。
英語の曲をほぼ3曲、それもハーモニーの方を覚えるので、本当にきつかったとスタッフさんにお話をしたら、「みなさん、そうおっしゃっています」との返事。私だけではなかったんだ‼と。そして今、自分のオリジナル曲を歌わせていただき、生の素敵な音に囲まれて歌う喜びを感じました。
人の呼吸そのものが音になる…そんな体験を知らない若い世代の歌い手の方が多いことが心配になるのは私だけかしらね。
カラオケの仕事は基本はしないと言っている私の思いを貫いてきてよかったと思いました。
楽しい時間でした。アレンジが異なるとまた別の発見がありますね。ありがとうございました。