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それはまさに青天の霹靂でした。熈子こと後の天英院は甲府藩主の夫とともに幸せに暮らしていた。しかし、将軍の後継問題がこじれ、突如、夫は家宣として第六代将軍となったのだった。そして、熈子自身も後継問題に生涯付きまとわれるのです。
正室ではあるものの、そこは厳格な大奥。「おしとね御免」といい30歳をすぎた熈子は将軍と夜をともにできない。早速、後継問題に悩まされる中、一人の女が現れます。浅草の寺の娘で女中としてやってきたのがお喜世こと後の月光院でした。ここに世継ぎ争いを巡る壮絶な戦いが幕を開けます!!
五代将軍、綱吉が他界し、家宣が将軍になると、二人は江戸城本丸の大奥に入る。お喜世に対抗すべく、熈子はお須免という女中を使い、世継ぎになる男子を生ませる。その後にはお喜世が男子を出産。それぞれの側に後継者候補が誕生し争いは激化する。
なぜか熈子が産ませた男子「大五郎」が突然死に見舞われる。そして、再び産ませた男子「虎吉」さえも生後二ヶ月でなくなってしまう。これは偶然なのか・・それとも・・・。そして、将軍・家宣までもが亡くなり後継者は、お喜世の子に決まる。まさに、わが世の春を迎えたのであった。
家宣の死後、2人は落飾。髪を落とし、熈子は、天英院。お喜世は月光院と名を改めた。将軍生母となり権力を欲しいままにする月光院。しかし、天英院も黙ってはいなかった。ある時、月光院派のトップ、絵島が大奥の門限を破り、役者と酒を飲んできた。その隙を天英院は見過ごさなかった。天英院は一挙にその事実を盾にし不正を訴える。結果1500人もの処罰者を出し、月光院派を切り崩したのでした。勢いを取り戻した天英院は次期将軍に吉宗を推し通す。
大奥が将軍を選ぶ・・・それはまさに大奥の権力を印象付けるものでした。しかし、将軍となった吉宗はなんと大奥の縮小を宣言。大奥が生んだ将軍によって大奥はその権威と華やかさを失うのでした。
ノーコメント!・・・政治家だったらこういうと思いますね。どちらの味方もしたくないですよ(笑)。徳川家宣という人物、この人は甲府の宰相から始まってずっと耐えて耐えて耐え続けた人物。その家宣に沿い続けた天英院は、ある意味女性の鏡かな、と感じるんです。夫婦が仲良く寄り添い合うその「夫婦仲」はこの時代でも珍しいですよね。側室はいましたけど。長い間ずっと寄り添い合い、夫婦の仲がよかったという点だけみても今回は・・・天英院!