毎週水曜 よる10時放送
強き者だけが生き残ることを許された戦国の世。名だたる武将が群雄割拠し、おのれの 領土と命、そして誇りを賭けた戦いを繰り広げていた。今回は戦国時代の代表的な合戦の 中から無謀にもベスト・オブ・ライバルを決めるスペシャル企画。ライバル奉行の高橋 英樹さんは果たしてどの合戦に軍配を上げるのか!?
1561年甲斐国古府中にある躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)の信玄のもとに謙信出陣の報が届いた。第4次川中島の戦いの発端である。妻女山に上杉軍1万3千。対峙する茶臼山には武田軍2万。両軍が二つの山にひしめきあう。先に動いたのは武田軍。軍師山本勘助がキツツキ戦法を進言。一方、信玄は闇に紛れ妻女山を出陣。1万3千の兵が音を立てず下山し、千曲川を渡ったのである。川中島の戦いのハイライトはみずから敵陣に乗り込んだ謙信と信玄の一騎打ち。両軍が死力を尽くした戦いとして歴史に名を刻んだライバル対決だった。
信玄が死んだのち、武田家を継いだのは息子勝頼。その勝頼が3万の大軍を率いて美濃に突入し信長激突。長篠の合戦が始まる。信長には最強騎馬軍団を倒す秘策があった。新しく買い込んだ鉄砲三千挺を準備。織田・徳川連合軍3万8千に対し、最強の騎馬軍団、勝頼軍は1万5千。2人のライバルがぶつかる決戦の火蓋がきられた。信長軍から、すさまじい音がして、鉄砲弾が飛んできた。鉄砲隊は三列に並んでいた。一列目が撃つ。撃つと一番後ろの列に下がり、弾込めをする。その時は二列目が一番最前列に出て、撃つ。勝頼は目を見張った。新しいステージの戦い。それが長篠の戦いだった
東軍率いるのは、天下を狙う徳川家康。対する西軍・石田三成は、豊臣政権維持を願っていた。天下分け目のこの合戦。戦いは両軍が対峙する前から始まっていた。三成の陰で動いたのは外交僧安国寺恵瓊。一方、家康も水面下で動いていた。目をつけたのは、小早川秀秋。家康は長政を使って、秀秋にとって叔母であり、育ての親でもある北政所の存在をちらつかせ、東軍につくべきだと迫ったのであった。果たして秀秋はどちらの側につくのか。三成側の恵瓊には思わぬ誤算が。毛利軍の先陣にいた吉川広家が寝返る。実は広家は恵瓊や三成に反目し密かに家康と通じていたのだ。戦国史上最大そして最後の決戦。その戦いは、戦国時代の集大成。ライバル達が複雑に入り乱れた群像劇でもあった。JUDGE 高橋英樹さんはどの合戦に軍配を上げるのか!?一騎打ち、鉄砲の登場、そしてライバル同士の駆け引きが勝負を決める最後の合戦。ライバル奉行の高橋英樹さんが選ぶのはどの合戦なのか。そして、その理由とは!?
歴史を動かした、という意味では「長篠の戦い」でしょうか? 鉄砲が前面に押し出されてきて近代的な戦に変化した戦いですよね。 当然ながら関ヶ原でも鉄砲は使われるようになったんですけれども、その先駆的な、鉄砲が主役に躍り出た戦で、なおかつ信長という武将が、天下統一に向けて躍進する大きなきっかけになった戦いですから。 これら戦に登場する武将の中で、どれを演じてみたいか、といいますと・・・? 実は、信玄も信長も家康も、僕は演じているので、演じていない人物から選ぶなら「上杉謙信」ですね。 正義に向けて潔癖であり続ける男の強さとカリスマ性を演じられたら、川中島の合戦がまた違った角度で見られるかもしれない。 番組の中では僕は「この時代一騎打ちはありえなかったかも?」と言いましたけれど、僕は馬に乗ることも刀を振り回すことも大好きなので、改めて「一騎打ち」をやってみたいですね!