東京オリンピックまで2か月となる5月下旬。バレーボールの世界トップ16チームが集結する「バレーボール ネーションズリーグ」が開幕する。まさに東京オリンピックの前哨戦と呼ぶにふさわしい大会だ!
【女子大会】
12年ロンドン五輪以来、2大会ぶりのメダル獲得を目指す女子日本代表“火の鳥NIPPON”。2017年からロサンゼルス五輪で日本を銅メダルに導いた名セッター、中田久美監督のもと、「東京オリンピックで金メダル」という大きな目標を掲げ、強化に取り組んできた。
注目は2人のエース候補、黒後愛(22歳)と古賀紗理那(24歳)。18年の世界バレーでニッポンに旋風を巻き起こし、Vリーグでも躍動する2人。オリンピックを控えた世界の強豪を相手にどんなプレーを見せるのか!?
ベテラン勢にも期待がかかる。チームをけん引するのは、唯一の五輪メダル経験者、キャプテン荒木絵里香。ロンドン五輪後は結婚、出産を経て現役に復帰し、36歳となった今でも得意のブロックは健在。熱きプレーでチームを盛り立てる!
今大会では、五輪の予選ラウンドでも相対する、ブラジル・セルビア・韓国・ドミニカ共和国などとの対戦も控えている。さらに、ブラジルのシェイラ(37)、ロシアのコシェレワ(32)、韓国のキム・ヨンギョン(33)、ネーションズリーグ2連覇中のアメリカには、ラーソン(34)など往年の名プレーヤーたちが揃う!
まさにオリンピック前哨戦!本大会でメダル獲得を目指す火の鳥NIPPONは世界のトップを相手にどんな戦いを見せてくれるのか!?
【男子大会】
この夏、3大会ぶりのオリンピックへ挑む男子日本代表。就任4年目となる中垣内祐一監督のもと、2019年のワールドカップバレーでは8勝3敗、28年ぶりの4位となるなど、世界と対等に渡り合える力をつけてきた。
注目は何といっても今年から日本代表キャプテンを務める石川祐希(25歳)。世界最高峰のリーグ イタリア・セリエAで6シーズン戦い、今季は強豪ミラノでエースとして大活躍。日本バレー界最高の逸材とも称される石川がチームを牽引する。そして、若きサウスポーエース 西田有志(21歳)。186cmとオポジットとしては小柄だが、ジャンプ力を活かした高い攻撃力は今や世界トップレベル。
さらに、今年新たなヒーローが誕生した。日本体育大学2年、19歳の高橋藍。国際試合デビューとなった5月の東京チャレンジでは攻守共に大車輪の活躍。これからの日本バレー界を担う期待の選手である。
こちらもオリンピック本大会でも対戦するイタリア、ポーランド、イランとの戦いがある。その他にも、Vリーグファンにお馴染みの世界のスーパースターたちも顔をそろえる。東京五輪金メダル候補・ポーランドからはVリーグ・パナソニックに所属するクビアク。さらに、ロシアからは身長218cm、サントリーのムセルスキーなど世界のスターたちのプレーにも注目!
龍神NIPPON!オリンピックを前に最高の腕試しとなる。
国際バレーボール連盟(FIVB)によって2018年から新設された国際大会。通常は男女各16チームが世界各国を転戦して試合を行うが、コロナ感染対策のため、男女ともにイタリア・リミニでの一国集中開催となる。
予選ラウンドは1回総当たり方式で各チーム15試合を戦い、各上位4チームによるファイナルラウンドで優勝チームを決定する。