#101 「石鎚山 祈りの鎖場」（3月12日 放送）
石鎚山は記紀の時代からの信仰の山、日本屈指の霊峰です。
山岳修験の山らしく、屏風のように垂直の岩壁がそそり立ち、神々しい姿を見せています。
標高は1982メートル、四国で最も高く、西日本の最高峰でもあります。
そのため冬は深い雪に覆われ、静かな、しかし、より険しく厳しい山となります。
そんな冬の石鎚山を目指すのは俳優の松田悟志さん。
この山が何故、篤い信仰を集めるのか、白く輝く山と向き合い探ります。
【 ロケ日： 2月8日～2月11日 】
石鎚山に冬だけ現れる特別な景観が霧氷。強い風など限られた条件が幻想的な森を生み出します。
江戸時代の初めに架けられたと伝わる鎖場は石鎚山の象徴です。しかし、冬に登る人はほとんどいません。厳しい修行の断崖に松田さんが挑みます。
クライマックスに現れるのは鋭い岩峰の天狗岳。この石鎚山の最高点へは、目もくらむナイフリッジの稜線を進みます。
石鎚山信仰の象徴である「鎖」は一部雪の中に埋もれていましたが、
その黒光りしたさまが歴史を感じさせ、もの凄い存在感がありました。
これまで「名峰」のロケに幾度も参加してきましたが、ことごとく悪天候をもたらし「雨男」とののしられてきた私。今回は…、いえ、今回も例外では無く、肝心の鎖場に挑む日は朝から強風で、宿の窓がガタガタすごい音…スタッフから冷たい視線が。
得意のダジャレで場を和ますわけにもいかず、石鎚神社の拝殿に飛び込み、
神様に天候回復をお願いしたのは言うまでもありません。