#94 「千年の時繋ぐ縦走路 出羽三山【2時間特別編】」(12月12日 放送)
山形県のほぼ中央に位置する出羽三山は、日本百名山の月山(標高1984m)を主峰とする羽黒山・湯殿山の三つの山の総称である。それぞれ前世、現世、来世を意味する三山。それらを繋ぐ縦走路は羽黒山伏の修行の場であり、生きながらに悟りを得る生まれ変わりの道。今なお白衣の参拝者が山を行き来する信仰の地。
11月、初冬を迎える東北の地を訪れたのはプロスキーヤーで冒険家の三浦豪太。そして女優、馬渕英俚可。さまざまな山を登ってきた二人がいま、山形の霊峰をゆく。
【 ロケ日: 11月16日~11月21日 】
二人がまず訪れるのは 出羽三山の表玄関口羽黒山。山伏の星野文紘さんと共に山を歩き、「山は考えるものじゃない。感じるものだ」と開山以来1400年以上の歴史を持つ山伏の精神性に触れる。
出羽三山の主峰・月山と奥の院・湯殿山には月山山頂小屋の芳賀成史さんに導かれて向かう。独立峰である月山からは鳥海山を初め東北の名峰を望み、東北特有の女性的で穏やかな山容と雲海が見せる絶景に魅せられる。
三山三様に山の教えが生きる羽黒修験。「生まれ変わり」の教えが息づくこの地で、山を感じ、己と向き合い、二人は何を感じるのか。そして、人々の祈りが続く縦走路を踏破した先に見える景色とは。
「うけたもう」
これは、羽黒山伏の修行で合い言葉になっている言葉です。
どんな厳しい修行がきても、うけたもう。名前を呼ばれても、うけたもう。
修行中はこの言葉以外は口にせず、あとはただひたすら登山するとのこと。
撮影最終日。天候不順から朝日が出るかわからない。朝日を見るためには早朝に出発しなくてはいけない。
連日の修行のような撮影の疲れから、誰もが少し尻込みになっていたときに豪太さんが「うけたもう!!」と一言。なぜかその言葉を聞いたときに心がすっと穏やかになり、撮影に向かうことができました。
その結果がどうだったか…それは放送をお楽しみください。