#87 「懐深き秘境へ 聖岳」(9月19日 放送)
静岡県と長野県の県境、南アルプスの奥深くにそびえる日本百名山の一つ、聖岳。
標高3013m。日本アルプス最南端の3000m峰である。
聖なる山と名のつくこの山について、深田久弥は「日本百名山」で「たしかにその名に恥じぬ立派な山である」と書いている。その深田久弥も何度目かの挑戦でやっと山頂にたったという聖岳は、アプローチの長い、まさに秘境の山である。
長い道のりを経てたどり着く山頂には、360度見渡す限り山ばかりの絶景が待つ。
そして南アルプスの盟主・赤石岳を間近に山々に囲まれる至福の時が流れる。
登るのは、女優・馬渕英俚可。これまで険しい山々に挑んできた馬渕が、奥深き頂を目指して進む。
【 ロケ日: 8月19日~8月24日 】
今回の案内人は、聖岳唯一の山小屋・聖平小屋のご主人、原田さん。70歳を超えた今も健脚でならし、馬渕もその足取りに驚く。
聖岳を知り尽くす原田さんに導かれ、南アルプスの奥深くへと入って行く馬渕。その長さと急な天候の変化が南アルプスの中でも山深さで知られる“南部”の魅力であり、厳しさを実感させる。
そして山頂へ。思わず声をあげる二人。その先に見えたものとは。
朝日を見るため、夜中に山小屋を出発した撮影隊。
目的地に達する前、休憩中にふと上を見ると、そこにはまさに満天の星空が。
ヘッドライトを消し、天然のプラネタリウムを前につい仕事のことを忘れて流れ星を見つけることに
夢中になってしまいました。
これはまずい、と気づいて撮影隊の方を見ると、全員揃って上を見上げていました。
山はいいと、再確認した瞬間でした。