#80 「夏山の彩り 巻機山」(7月11日 放送)
群馬県と新潟県の境にそびえる巻機山(標高1967m)。巻機山本峰、前巻機、割引岳、牛ヶ岳という4つのピークを総称して巻機山とすることもある。「山中で機を織る美女を見た」という伝説が麓の集落に残り、それが山名の由来となったと言われている。機織りや養蚕の神として地元で信仰されてきた。
美しいブナの森、急峻な谷を落ちる滝、地塘のある湿原、ササの草原など、風景が様々に変わりゆく山歩きを堪能することができる。天然の織物のように美しく繊細優美な景観を誇る山に、本格的登山は初めてというモデルの春輝が挑む。
初夏の巻機山は所々に雪田は残るものの、木々は濃い緑となり、足元には可憐で色鮮やかな高山植物が花開き始める。急登を越え尾根に出ると、開放感いっぱいの稜線歩きに。鏡のように空と雲を映す池塘が点在する広い尾根道は、まるで天空の楽園である。
山にも生命がきらめく夏がやってきました。
登山口から青々とした葉をつけた木々が、私たちを迎えてくれ森林浴を楽しみながらの撮影となりました。
しかし、夏を楽しんでいたのは、私たちだけではありませんでした。歩いていると顔にタックルを仕掛けてくる元気いっぱいの『虫』たち、彼らもまた、この季節を待っていましたとばかりに私たちに喜びのタックルをかましてきました。虫除けスプレー、虫除けリング、虫除けシールと色々と試しましたが、彼らのタックルを止めることが出来たのは一つとしてありませんでした。
皆さまも、虫だけに「無視」することのできない彼らの歓喜のタックルにご注意ください。