#77 「夏萌す麗しの峰 火打山」(6月6日 放送)
新潟県と長野県の県境に連なる頸城山塊の最高峰 火打山。標高 2,462m。日本百名山のひとつ。
荒々しい山々に囲まれた中に佇む、たおやかな女性的な山容は、他の山と一線を画し神秘的な空気をまとう。5月までバックカントリースキーを楽しめる事でも人気の山で、ライチョウ日本最北限の生息地としても知られている。
山頂からは、日本海と糸魚川市の街並み、北アルプスや南アルプス、さらに佐渡島まで見渡せるという。
今回、火打山にアタックするのは、厳冬の南八ヶ岳縦走を経験したエッセイストの華恵。
季節を駆け抜ける山に触れ、魅力を探しに山へ入る。
【 ロケ日: 5月10日~12日 】
冬から春、そして夏へと装いを変えて行く山々。今回の登山口である笹ヶ峰を一歩入ると、行く者を温かく迎え入れてくれる太陽の下、新緑のブナ林が広がる。そして歩いているといつの間にか優しい表情になっていく。
しかし、油断は禁物。まだまだ雪が残る5月の火打山、アイゼンを装着しての登山は想像以上に体力を奪われるが、歩みを進めると共に感じる季節の変化、ライチョウとの出会いが過酷さを忘れさせてくれる…高谷池ヒュッテで夜を過ごし、山頂に向かうと、そこからの景色は華恵が見た事のない、素晴らしい日本の風景だった。
今回の宿泊でお世話になった、高谷池ヒュッテさん。
トンガリ屋根のかわいい建物です。雪の中にぽつんと佇む姿が、ワクワク感を与えてくれます。
ログハウス風の屋内は、夜になるとランプの灯りで幻想的に。
温かい灯りの下、皆で語り合うという素敵な時間を過ごさせていただきました。
名物のカレーとハヤシライスも最高!
今度は、雪がない季節にお邪魔しに行きたいと思います。今回もありがとうございました!