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#76 「羊蹄山 気高き蝦夷富士(えぞふじ)に挑む」(5月16日 放送)

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羊蹄山(1898m)は均整の取れたコニーデ型成層火山の独立峰です。美しい裾野を引くその姿は「富士山より富士らしい」と称され、蝦夷富士の別名を持ちます。

羊蹄山の10キロ南東にそびえる尻別岳(1107m)を男山、それより高い羊蹄山を女山として「国造り神話」が残りますが、羊蹄山の方を女と見立てたのはその美しさからだったといわれています。

今回、羊蹄山に挑戦するのは俳優の神保悟志さん。静岡県出身、富士の麓で育った神保さんが、故郷の偉大な山になぞらえながら、春まだ遠い蝦夷富士の頂を目指します。

【 ロケ日: 4月16日~4月21日 】

見どころ
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羊蹄山の山頂付近は4月になっても厳冬期の姿のまま。山頂に向かって斜度がきつくなり、30度にもなる急登をは九十九折りに登って行きます。独立峰ゆえに強い風が直接吹きつけることもあり、過酷な登山となります。

頂上部にはそれぞれ父釜、母釜、子釜と名付けられた噴火口跡が口を開けています。最大の父釜は周囲2キロ、深さ200メートル、その迫力で訪れた人びとを圧倒します。

山頂に立てば360度のパノラマ、北海道の雄大な大地、そして天気が良ければ太平洋側、日本海側ともに遠望することができます。


取材後記
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独立峰の登山。他の山々に遮られることがない強い風や日差しの脅威にさらされながら、黙々と頂上を目指す厳しいものでした。 しかし、後ろを振り返ると今まで自分たちが登って来た足跡をすべて目にすることができ、何者にも邪魔されない雄大な風景を堪能できるのは、独立峰ならではの楽しみ。

常に日差しにさらされたため、東京に戻り撮影スタッフはみなこんがりと日焼けをしていました。一人は帽子の跡がくっきりと残りどんぐりのような風貌に、一人は全体的に黒く焼けて焼きおにぎりのように綺麗に焼きあがっていました。

皆様も、登山の際は日焼け止めを忘れず塗ることをお勧めします。