#67 「富士仰ぐ峠をゆく 大菩薩嶺」(2月7日 放送)
山梨県東部に位置する日本百名山の一つ、大菩薩嶺。標高は2057m。
雄大な富士山や、南アルプスの山並みを眺められる山として人気を博している。
古より江戸と甲州を結ぶ街道として数多の人が行き来した青梅街道。最大の難所であったこの山の大菩薩峠は、1913年に連載が開始された中里介山の未完の長編小説「大菩薩峠」によって、広く知られている。多くの人々が踏み固めてきた山道を、今でも登山客が低山登山を楽しもうと訪れる。
登るのはモデルの仲川希良。豊富な登山経験を活かし、低山登山の魅力に迫る。
【 ロケ日: 1月9日~1月13日 】
今回訪れたのは、新雪が輝く冬の初め。尾根からは、幾重にも重なる稜線の先に鎮座する富士山をみることができる。他では眺めることのできない、山梨側ならではの富士の絶景に仲川も思わず声をあげる。
稜線を抜ける風を受けて開放感に浸りつつ、足元に息づく自然をゆっくりと楽しみながら登ることができるこの地を、深田久弥は「さわやかな生命の息吹を感じた」と表している。
人情味溢れる山荘に泊まり、早朝、極寒のなか迎える朝日。薄紅に染まる富士、大菩薩峠、そして朝日が横並ぶ姿を目にした時、仲川は何を思うのか。
今回お世話になった介山荘。親子3代の声が響き渡り、活気に満ちています。
夕食にでるカレーライスが、山登りを終えた登山客にとってのご褒美です。
撮影で疲れきった私はお替わりを繰り替えし、ついに4杯目へ…
「少しでいいです」という私に「いやいやいや」とカレールーをなみなみとかけるご主人。
もうしばらくカレーは食べたくないと思いながら下山。
しかし、ここでこうやってデスクに向かい大菩薩嶺に思いを馳せていると、
あのカレーをあの地でまた食べたくなるのです。次は、3杯にしておくつもりですが。