毎週土曜 よる9:00~9:54

#62 「峰々を喜ぶ山 仙丈ケ岳」(12月6日 放送)

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長野県と山梨県にまたがる日本百名山の一つ仙丈ヶ岳。標高3033m。
「丈」は長さの単位で、「仙丈」という山名は「千丈」からきたと言われ、この山の高さを現わす形容である。

山頂直下に日本三大カールの一つ「薮沢カール」をもち、優美でなだらかなその山容は「南アルプスの女王」と称される。 今回登るのは 「山ガール」のパイオニア的存在、モデルの仲川希良さん。登山経験豊富な彼女が初体験の南アルプスで、女王の魅力に迫ります。

【 ロケ日: 10月24日~10月29日 】

見どころ
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アプローチが長いことで知られる南アルプス。仙丈ヶ岳の麓には巨木に苔むす原生林が広がる。苔の緑や松ぼっくりの形に、仲川は時に声をあげ時に写真を撮り山の中の「お気に入り」を探しながら登る。ガイドを務めるのは南アルプス北部遭難対策協議会救助隊長・西村和美さん。山の厳しさを向かい合ってきた西村さんが仲川の登り方を不思議そうに見つめる。

今でも年間4mm隆起し続けている南アルプス。2014年、国土地理院の標高変更で、間ノ岳が標高3190mとなり奥穂高岳とともに日本第三峰となった。その横には第二峰・北岳(標高3193m)が聳え、さらに奥には富士山(3776m)が顔を見せる。日本の第一峰第二峰第三峰が横並びとなる絶景の前で西村隊長は山と共にあった半生を振返り、山頂直下の仙丈小屋では同郷の管理人と互いを労う。

そしてマイナス10℃を越える寒さの中で迎える朝日。

山の新たな楽しみを見つける山ガールと山を守り抜いてきた男たちが出会い、様々な変化を見せる仙丈ヶ岳で今一度「山」と「登山」を見つめ直します。


取材後記
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「登りたい山より登れる山!」
山頂直下の仙丈小屋では毎日夕食時、管理人の宮下隆英さんが登山者に注意を呼びかけています。
山の怖さを知っているのはもちろん、遭対協隊長を20年務める西村さん(69歳!)の苦労を知っているからです。

そんな二人と希良さんの語らいを撮影していると突然、隊長自ら「カーット!」の掛け声。
そして「もう話すことなくなっちゃったんだもん」とひと言。その場は一気に爆笑に包まれました。