#49 「安曇野の里を抱く山 常念岳」(7月12日 放送)
長野県松本市と安曇野市にまたがる標高2857mの常念岳。
昔から安曇野の農民と深いかかわりがあり、雪山の残雪具合で季節を感じ、田植えや稲刈りを始めていたという。また、4月の雪解け時期になると、徳利をかかえた常念坊が僧侶の姿となって雪山に描かれる。この常念坊にまつわる民話は今も松本・安曇野の一帯で語り継がれている。
今回のルートは一の沢登山口からスタートする。沢の流れる音色、鳥の歌声、新緑の香り。目、耳、全身で自然を感じながら登る。旅人は俳優のジョナサン・シェア。長峰山から眺める風景は、旅人にとって思いのほか故郷を思い出せる場所となる。
【 ロケ日: 6月29日~7月1日 】
梅雨時期の山の天気は不安定。晴れて木漏れ日が気持ちいいと思えば、あっという間にガスがかかってしまう。だが、それも自然そのものの光景。霧に覆われる山も神秘的で、幻想的だ。
旅人のジョナサン・シェアは、故郷を離れて日本に20年。今の彼は外国人でもなく日本人でもない複雑な心境だという。登山を通して自分を再確認するため、ガイド赤沼さんを訪れる。
この旅を経て故郷に対する思いや、自分自身を見つめ直すきっかけとなったのか。そして、なぜ、ガイド赤沼さんが常念岳を薦めるのか、その訳を知ることとなる。
常念岳の一の沢ルートは緩やかで、初心者向けと伺っていましたが、岩場が非常に多く、バランスをとりながら、慎重に進んでいきました。また、小さい虫がまとわりつき、余計に疲れが増していきます。
季節も梅雨ということで、一日目は晴れ間とガスが交互になり、翌日の朝日は期待しておりませんでしたが…。夜中、満点の星空で、星屑までも見ることができました。これは、都会では絶対に見られないので大変感動しました。