#44 「春芽吹く残雪の峰 奥穂高岳」(5月31日 放送)
標高3,190m、北アルプスの盟主、奥穂高岳。
その懐に巨大な谷、涸沢カールを抱えるこの山はアルピニストたちの憧れの地であり続けてきた。
4月下旬、山小屋が開かれると共に、山に春が訪れる。
今回、その頂を目指すのは元ノルディック複合日本代表の荻原次晴さん。
厳冬期を越え、深い眠りから目覚めの時を迎える山。その様々な表情を追う。
【 ロケ日: 4月17日~20日(涸沢ヒュッテの小屋開き)、5月14日~20日 】
今回の旅の目的は頂を目指すと共に、動き始めた山の鼓動を感じること。自然が見せる春の息吹はもとより、登山客を受け入れるため、深い雪に埋まった小屋を掘り出す、小屋番たちの思いに触れる。
そして、雪が残るこの時期にしかできない穂高稜線からのバックカントリースキーに挑戦。しかし、その為には雪の壁となって立ちふさがる涸沢カールを制さなければならない。果たして、穂高は荻原を受け入れてくれるのか…。
今回の撮影中お世話になったのは「涸沢ヒュッテ」と「穂高岳山荘」。春の日差しでゆるんだ雪に足を取られ、
体力の限界に達したとき、小屋の姿を見た時の安堵感はものすごいものがありました。
個性的な小屋番の方々が暖かな笑顔で向かい入れてくれた後、待っていたのは豪華で美味しい食事。
疲れは一気に吹き飛び、山での贅沢に、心も満腹。
そして撮影中、登山者の安全のため、橋を架け、登山道に目印をつけ、落石の危険があれば取り除く。
そんな小屋番さんたちの姿を目にしました。
山の安全は小屋番の方々の支えがあってこそ。ありがとうございます。