#37 「岩と氷の殿堂 西穂高岳 再挑戦」(3月22日 放送)
長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる標高2,909mの飛騨山脈南部の山、西穂高岳。
丸山、独標、ピラミッドピーク、そして山頂へのルート。
独標までは、多くの登山者が訪れる。だが、その先はアルピニストだけの世界。
冬の西穂高岳登頂は、雪稜、雪壁、岩稜の登下降、トラバース、雪山の総合力が問われる。
めまぐるしく天候がかわる雪山は、登山者を容赦なくせめてくる。
前回、果せなかった山頂を求め、海洋冒険家・白石康次郎が再び挑む。
【 ロケ日: 2月24日~26日 】
新穂高温泉から登山は始まる。いつ訪れても同じ表情は見せない、幻想的な銀世界。
前回、風が吹き付ける稜線では体感温度はマイナス40度までさがり、雪の魔物にみまわれた白石は、山頂目前にして苦渋の決断で下山した。
そして今回、リベンジを果たすべく、4度目のアタック。再び挑む白石を山は迎えいれてくれるだろうか。
全く人工の明かりがなく、まるで宝石を散りばめたような満天の星空に紛れる流れ星にリベンジの成功を祈りつつ、迎えた朝。澄み渡った空と、続く木々と岩の黒、そして目を焼くほどの雪に、真白く染められた、西穂高岳。冬ではあまり見ることのかなわない、山頂からの景色。
前回とは違いほとんど風もなく、雪が解けるほどの暖かさの中での撮影となりました。なんと、冬の西穂高に撮影に入り、しかも成功したのは、数十年ぶり……なのだとか!小屋番の方も驚くくらい、2月では珍しく天候に恵まれたロケでした。