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#18 「南アルプスの盟主 北岳(山梨)」(9月14日 放送)

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静岡、山梨、長野と3県をまたぐ広大な山域を誇る南アルプス。3000mを越える高峰は13座を数え、富士山に次いで日本第二の高さを誇る「北岳」もその中に含まれます。南アルプスの山々は火山活動ではなく、地球規模の地殻変動によって生み出されました。今もその活動は続き、1年に4mmほど隆起し続けていて、それは世界的に見ても非常に速いスピードだといわれています。

北岳は「雪で覆われた白い山」という意で「白根(嶺)三山」と呼ばれる山並みの一番北にあることから、そう呼ばれるようになりました。白根三山は「甲斐の白根」として古くから和歌の題材として取り上げられていて、その名は広く知られた存在だったと考えられています。

今回、北岳山頂を目指すのは、女優の春馬ゆかりさん。標高差1600メートル以上、しかも、そのほとんどが直登となるこの登山は、根気と体力が必要とされ、彼女の目指せるギリギリの挑戦となりました。

見どころ
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北アルプスは男性的で、南アルプスは女性的だと言われます。温暖多雨な気候のため森林限界が高く、うっそうとした森が広がり、また、豊かな高山植物を見ることが出来るほか、山体が大きく、稜線が北アルプスに比べれば、なだらかなシルエットを見せるためです。広河原登山口からしばらくは、豊かな雪解け水をたたえる沢の音を感じながら緑豊かな森林地帯を進みます。

標高2000メートルを越えると、真夏でも消えない雪渓が現れます。慎重に残雪の急登を登り詰めると、やがて北岳の象徴、山頂から続く標高差600mの「バッドレス」と呼ばれる大岩壁が目の前に。

足元がすくむスリリングで切り立った岩壁を、連続するハシゴ伝いに過ぎると、標高3000メートル近い稜線へ出ます。雲海の彼方に浮かぶ富士山の雄姿をはじめ、南アルプスの山々や、遠く北アルプスまで見通す、日本第二の高峰ならではの雲上散歩を楽しみます。山頂直下の北岳山荘で一夜を明かし、北岳山頂へ。日本一高い場所から見える富士山は、日本人なら誰でも是非見ておきたい絶景です。


取材後記
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登り始めからガレ場がつづき、しかも、日本第2位の高さを誇る山の頂への道は急登ばかり。山登りの経験豊かなスタッフさえも、足やら腰やらに痛みを訴えるほどの険しい山でした。旅人の春馬ゆかりさんも、膝の痛みに耐え、がんばっていただきました。

ADとして参加した私も浮き石に足をとられ転倒。しかし、その時の痛みよりも、私には辛いものがありました。それは、今回、3日間宿泊した山荘で、シャワーを浴びることができなかったこと。キレイ好きな私にとって汗を洗い流せないのが、何よりも辛いことだったのです。

え?そんな事言うやつに、山を登る資格はない?!うーん…(泣)