#9 「但馬 氷ノ山に刻まれた時間」(6月15日 放送)
今回の日本の名峰・絶景探訪は「時」を主題に兵庫県但馬の最高峰である氷ノ山に挑みます。
旅人は、北京オリンピックメドレーリレー背泳ぎで銅メダルを獲得した宮下純一さん。旅をするのは悠久の地球の歴史が育んだ但馬の自然地形と、太古の昔火山活動によって生まれた1500m級の山、「氷ノ山」。
かつて0.1秒の勝負の世界に身を置いていた旅人が、但馬に流れる様々な時間を巡ります。
旅人はかつての火山活動の様子を伝える洞穴、日本列島が形成された頃の足跡を残す山陰海岸を旅していきます。そこで、夕日百選にも選ばれた香住海岸の夕日と幻想的な漁火に遭遇します。
矢田川という美しい清流を上っていく旅人はこの地で古くから営まれている棚田の原風景、日本の秘境瀞川渓谷の壮大な自然、千年も生きたといわれる神木と出会います。
そして川の源流には兵庫県の最高峰、氷ノ山がそびえ立っていました。果たして旅人はかつて、太陽神・天照大神が山の頂上で美しさを讃えたという朝日を拝むことが出来るのでしょうか?
今回のロケは非常に天候に恵まれたものとなりました。「氷ノ山」には都合3回ほど登りましたが、5月に入っても頂上付近に雪が残っているのには驚かされました。苦労した分、山が見せてくれた絶景は今でも目に焼き付いています。
取材が終わった今、但馬の地を巡る中で知らず知らずの内に旅人と共に我々スタッフも様々な時間軸の中を旅していたように思います。