デザイン会社に勤務するシングルマザーの悦子(内山理名)は、ある日仕事で、画家の島崎ノブヒロ(平田満)のアトリエを訪問する。悦子のことを昔から知っているかのように初対面から親しげに「エッチャン」と呼ぶノブヒロは、彼女をモデルに絵を描きたいと言い出す。戸惑いながらも悦子は応じ、以来、彼のアトリエに通う毎日が始まった。日々親しくなる2人、それは悦子にとっても楽しいひとときだった。しかし、彼女の一人娘・彩香がノブヒロに異常なまでに怯えるのは、何故なのか…。ある晩、彩香が高熱を出してうなされる。その翌日、ノブヒロが謎の死を遂げたことを警察から知らされる悦子。その死亡推定時刻にノブヒロが悦子のアパートにやってきたことを、彼女は警察に言いそびれてしまう。「一体何がノブヒロさんに起こったの…」。不可解な謎を解くために悦子は封印されたアトリエに忍び込み、そこでノブヒロと自分を繋ぐ、身も凍る驚愕の事実を知るのだった…。ノブヒロは、80年前に引き裂かれた恋人を求め続ける怨霊なのか、そして悦子は悲劇の恋人の転生なのか…。 |