料理に方程式はない。1+1=2なら誰でもできる。
3にも4にもするのが料理人の力量なのだ。
若い料理人は足すことばかり考えて、素材本来のおいしさを逆に殺してしまう。
一番大事なのは、足すだけじゃなく、引く勇気を持つこと、素材の良さを活かすことなのだ。
そう、新人と一流の違いは引き出しの数と料理へのアプローチ。
ゴルフも同じ。考えすぎるとダメになる。
様々な体験を経た上で、シンプルなスイングを心掛けている。
1打出す勇気、次につなげる勇気。
最近になってやっと刻むことを覚えてスコアもまとまるようになった。
何を足すかではなく、何を引くか。経験があればあるほど引くことを覚える。
沢山のポケットの中から、素材を活かすベストな策を取捨選択する。
そんな坂井宏行が学んだグリーンの教え、「上達の先にあるのは足し算ではなく引き算」
今回のゲスト
ラ・ロシェル オーナーシェフ 坂井 宏行
フランス料理「ラ・ロシェル」のオーナーシェフ・坂井宏行、68歳。
テレビ番組「料理の鉄人」で一躍その名を世に知らしめ、日本一有名なフレンチの料理人である。
17歳でフレンチの道に入ったが、ここに辿りつくまでの道のりは決して平たんだったわけではない。
貧しかった少年時代。手に職をという母の教えを守り、一流の料理人になるためひたすら仕事に没頭。ゴルフを始めたのは40代後半になってから。
それまでは心血のすべてを、フレンチを極めるために注いできた。
そんな坂井のゴルフライフとは?
収録を終えて
by 岡田理江坂井 宏行さんのグリーンの教えは!
『上達の先にあるのは足し算ではなく引き算』
坂井さんの印象は笑顔。いつもどんな時も、人生や時間を楽しく遊ばれてる感じがしました。まるで、学生のときのような楽しさが伝わり、お話を聞いているだけで、私もずっと笑っていました。本当に笑顔の素敵な坂井さんでした。
次回のゲスト
三井化学相談役 中西 宏幸
総合化学メーカーの大手/三井化学の相談役、中西宏幸(72歳)。
東北大学大学院で工学研究科の博士課程を修了し、三井石油化学工業(当時)に入社
その後、中西は取締役として、約2000人の従業員を束ねる工場長を務め、1999年、三井化学の社長に就任
三井化学は国内に6つの工場を持ち、社員は1万2千人を超える。
ちなみに、ゴルフボールの表面をコーティングしている「ハイミラン」という素材で、三井化学は国内の市場でシェア90%以上を誇る。
2005年からは会長職に。そして、現在は、相談役として会社のために尽力する中西が、アルゼンチンで始めたというゴルフライフとは?