ただプレーを楽しむだけだった山田のゴルフライフ。それを変えたのが…
ゴルフコース設計の第一人者・井上誠一。
1932年、霞が関カンツリー倶楽部を皮切りに井上が設計したゴルフ場は全国に38か所ある
山田は、その全てのコースを実に3年の月日をかけて回り、シャッターを切り続けてきた。
ゴルフコースの撮影は天候に左右される。 決して楽に撮れるわけではない。
三日いても撮れないときがあれば、半日で素晴らしいシチュエーションに出会えることもあるという。
ゴルフをプレーする際も事前のイメージを持つことが大切だが、撮影も同じである。
「良い写真を撮りたい」とイメージする執念が大切。
いきなり行って写真を撮るわけではない。まず事前に18ホール実際に回って設計家井上のメッセージを読み取る。
そして、光の差す方向や配置を見極め、イメージを固めてから撮影に臨む。シャッターチャンスを一瞬。
その瞬間を追いかけ、撮影は早朝か夕方に限られる事も多い。
天候にも左右され、季節にもこだわる山田がシャッターを切る機会は驚くほど少ない。
そんな山田の言う「自然を味方にする刹那の執念」にあなたは何を感じるだろうか?
今回のゲスト
写真家 山田 兼道
四季折々の情景に魅了されコースの風景写真を取り続けている写真家 山田兼道、68歳。
多趣味だった父の影響で写真家の道を志すようになった山田。
20代より頭角を現し、74年、32歳のときに独立。目黒区青葉台にスタジオを構え、広告写真を中心に第一線で活躍する。
そんな山田がゴルフ場の風景写真を撮り始めたきっかけとは?
収録を終えて
by 岡田理江山田 兼道さんのグリーンの教えは!
『自然を味方にする刹那の執念』
私は改めてゴルフコースというものを教えて頂きました。
山田さんのお話を聞いて、私はいつもスコアや会話に夢中でコースの素晴らしいレイアウトを見ていなかったのだと気付かされました。
ゴルフコースには、設計士さんの思いがどれだけ詰まっているのか・・・
次回ゴルフをするときは、設計士さんの緻密に計算された木々やバンカーの配置を感じてみたいと思いました。
みなさんも、改めてゴルフコースという存在を感じ、違う目線でゴルフを楽しんでほしいと思います。