グリーンの教え Wisdom of Golf 毎週日曜日12時30分

#187「ゴルフは私のベターハーフ 愛しすぎてゴルフウィドウ」駐日パラグアイ共和国特命全権大使 豊歳直之氏

南米・パラグアイの大使なのに日本の人なの?と思う方もいるかもしれない。豊歳(とよとし)直之氏は日本生まれの日本育ち。2009年に大使となるためにパラグアイ国籍を取得したという。

1936年東京生まれ。早稲田大学を卒業後、大阪商船(現商船三井)に入社。しかし当時は戦後間もなく、まだ日本が貧しかった時代。「豊かな海外へ行きたい」と思い立った豊歳氏は、1960年にアルゼンチンへ移住。その後、バイクの輸入販売事業の誘いを受け、1969年パラグアイに移住した。パラグアイでは日本車の販売などを手がけるトヨトシ・グループを設立。グループ全体で1000名を超える従業員を抱える企業に育てあげた。

そんな豊歳さんのいちばんの趣味はゴルフ。「ゴルフは趣味というより生涯の伴侶」とまで語る。

アルゼンチンに旅立つ際に友人がゴルフクラブをくれたのが、そもそものゴルフ人生の始まり。アルゼンチンにもゴルフ場はあったが、本格的にのめりこんでいったのはパラグアイに行ってから。シエスタの3時間はゴルフ、というのが日々の生活だったそう。由緒あるゴルフクラブ「アスンシオン・ゴルフクラブ」の理事長も務めた。

しかし、パラグアイで事業に成功、好きなゴルフも毎日のように楽しんでいた豊歳氏が、なぜ突然、大使として日本に戻ってきたのだろうか? パラグアイを心から愛する豊歳氏の半生、さらに人生の伴侶と呼ぶゴルフにまつわるエピソードをたっぷりとお聴きする。