「ゴルフがなければ会社はうまくいっていなかった」と言い切る、サマンサタバサジャパンリミテッド代表取締役社長・寺田和正。
父が会社経営者であり、自分で事業を立ち上げることを常に意識していた寺田。父の働く姿を見ていくうちに、経営者にとってゴルフは不可欠であると考えた。そして中学2年の時にゴルフを始めた。当然、周りは自分よりもはるかに年上の父の友人、取引先の人たち。一緒にラウンドするとゴルフのスイングのことではなく、マナーを徹底的に叩き込まれた。このときに年長者といかにうまく会話し、付き合っていくかのヒントをつかんだことが、のちのビジネスにおいてとても役に立つことになる。
また、学生時代に留学していたカナダのゴルフ場で運命的な出会いを果たす。これがのちに寺田が初めて手掛けたビジネスのきっかけとなったのだ。

サマンサタバサでは昨年からゴルフグッズを中心とした女性向けの「サマンサタバサリゾート」を展開しており、順調に売り上げを伸ばしている。カラフルなゴルフバッグからかわいらしいウエアまで、今までのゴルフグッズの概念を変えるような新しい商品展開をしている。

寺田は常に相手に楽しんでもらうことを最優先に考えた気配りを絶やさない。ゴルフ場でも、一緒にプレーする相手の立場やスコアなどを頭に入れながら、一日どのように過ごすのかをしっかりシミュレーションしている。ビジネスにおいても、ちょっとした商売のヒントとなるようなきっかけを見逃さず、売り上げに結び付けていく。寺田にとって、常に情報のアンテナを張りめぐらせるという点では、ゴルフもビジネスも同じなのだ。

寺田の言う「周りの人のナイスショットを見逃さない」にあなたは何を感じるだろうか？